薬局に届く資料等により、先発医薬品の添加物の変更や原料や基剤の変更等の情報を集めました。先発品メーカーが改良を続ける点は立派です。変更は識別性や飲みやすさ等、利便性を向上させる為や、何らかの理由で原材料の供給元が変更された為だったりします。若干ですが、製剤が変わっても、同等性は担保されているので同じ臨床効果が期待できます。この点はジェネリック医薬品も同じです。あくまでも先発品の延長上にジェネリック医薬品があります。先発品の変更をご確認頂けたら幸いです。ちなみに、割線追加や印字・期限・貯法だけの変更は今回は除きました。ご了承下さい。また、まだ他に変更された医薬品があれば無償で情報提供下さい。宜しくお願い致します。
参考資料:経口固形製剤の製法変更の生物学的同等性試験に係る考え方等について
品名 | 変更前の添加物 | 変更後の添加物 | 発表時期 | メーカー |
アルファロールカプセル0.25μg、0.5μg、1μg、3μg | 規格の識別性を向上させる為、剤皮着色剤変更。 | 2001年2月 | 中外製薬 | |
モニラック散 | 製法変更により散の粒度変更(粒度が小さくなった)。 | 2001年11月 | 中外製薬 | |
ムーベン | より使いやすくするため容器の安定性、粉末の溶解性を高めた。①レモン風味で飲みやすく、②より溶けやすく、③容器の安定性が高くなった。 | 2004年12月 | 日本製薬 | |
ウブレチド点眼液0.5%・1% | 塩化ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム | 塩化ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、水酸化ナトリウム、塩酸 | 2006年4月 | 鳥居薬品 |
レナジェル錠250mg | セルロース供給元変更で色調変更。 | 2007年1月 | 中外製薬 | |
トリシノン顆粒10% | バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ステアリン酸、酸化チタン | ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、クエン酸トリエチル、ラウリル硫酸ナトリウム、サラシミツロウ | 2007年8月 | トーアエイヨー |
ビオスリー配合散 | 「粉乳」の削除 | 2007年12月 | 東亜薬品工業 | |
ビオスリー配合錠 | 「粉乳」、「白糖」、「結晶セルロース」の削除 | 2007年12月 | 東亜薬品工業 | |
アドフィードパップ40mg | 不織布(支持体)の変更 | 2008年4月 | 科研製薬 | |
トリノシン腸溶錠20mg | ヒプロメロースフタル酸エステル、ステアリン酸、シリコーン樹脂 | 軽質無水ケイ酸、メタクリル酸コポリマーLD、マクロゴール、カルナウバロウ | 2008年6月 | トーアエイヨー |
トリノシン腸溶錠60mg | 硬化油、ヒプロメロースフタル酸エステル、ステアリン酸 | ステアリン酸マグネシウム、メタクリル酸コポリマーLD、クエン酸トリエチル、タルク、三二酸化鉄 | 2008年6月 | トーアエイヨー |
献血グロベニンI-ニチヤク2,500mg | ブ ド ウ 糖:1,250mg、塩化ナトリウム:450mg | D-マンニトール:750mg、グ リ シ ン:mg、塩化ナトリウム :450mg | 2008年6月 | 日本製薬、武田薬品工業 |
スペリア錠200 | 原料業者の事故で入手が困難になった為グレード変更(色調変更)。 | 2008年11月 | 久光製薬 | |
エポジン注シリンジ750、1500、3000、6000、9000、12000
エポジン注アンプル750、1500、3000、6000、9000、12000 |
L‐塩酸ヒスチジン0.675mg、ポリソルベート80 0.025mg、等張化剤、pH調整剤2成分 | L‐塩酸ヒスチジン0.675mg、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール0.250mg、等張化剤(塩化ナトリウム)、pH調整剤(リン酸水素ナトリウム水和物注1)、水酸化ナトリウム、希塩酸注2)) | 2009年4月 | 中外製薬 |
タミフルドライシロップ3% | D-ソルビトール、キサンタンガム、クエン酸二水素ナトリウム、酸化チタン、安息香酸ナトリウム、サッカリンナトリウム水和物、デキストリン、プロピレングリコール、アラビアゴム、エチルバニリン、香料 | エリスリトール、ポビドン、トウモロコシデンプン、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム水和物、軽質無水ケイ酸、ショ糖脂肪酸エステル、デキストリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、香料 | 2009年9月 | 中外製薬 |
ベシカムクリーム5% | 感光素2 0 1 号、ステアリルアルコール、セタノール、セトマクロゴール、白色ワセリン、パラオキシ安息香酸メチル、流動パラフィン | エデト酸ナトリウム水和物、感光素2 0 1 号、ジブチルヒドロキシトルエン、ジメチルポリシロキサシン、モノステアリン酸グリセリン、セトステアリルアルコール、白色ワセリン、パラオキシ安息香酸メチル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル | 2010年3月 | 久光製薬 |
ウラリット配合錠 | 無水クエン酸、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム | 無水クエン酸、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール 6000、酸化チタン、カルナウバロウ | 2010年8月 | 日本ケミファ |
ビクシリア配合錠 | 結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸 | ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム | 2011年1月 | ゼリア新薬工業 |
アシノン錠75mg、150mg | 部分アルファー化デンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール6000、カルナウバロウ | 部分アルファー化デンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウ | 2011年1月 | ゼリア新薬工業 |
モーラステープ20mg・L40mg | ℓ-メントール、水素添加ロジングリセリンエステル、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、流動パラフィン、その他2成分 | ℓ- メントール、ジブチルヒドロキシトルエン、水素添加ロジングリセリンエステル、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、ポリイソブチレン、流動パラフィン、その他5成分 | 2012年2月 | 久光製薬 |
プラザキサカプセル110mg | カプセル色変更。 | 2012年7月 | 日本べーリンガーインゲルハイム | |
シナジス筋注液50mg、100mg | 凍結乾燥注射製剤から、注射液製剤へ変更。 | 2012年8月 | 発表時はアボット(現在アストラゼネカ製造販売) | |
インサイドパップ70mg | 原材料見直しの為で若干粘着性が向上(基剤の色調変化)。「わずかに特異なにおいがある」の記載がなくなった。 | 2013年1月 | 久光製薬 | |
タルセバ錠25mg、100mg、150mg | 質量変更、印字印刷から刻印へ変更、使用期限変更(4年→3年へ)。 | 2013年3月 | 中外製薬 | |
ナボールパップ140mg | アジピン酸ジイソプロピル、エデト酸ナトリウム水和物、ℓ-メントール、カオリン、カルメロースナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、グリセリン、ジブチルヒドロキシトルエン、D-ソルビトール、PH調節剤、ポリアクリル酸ナトリウム、その他4成分 | アジピン酸ジイソプロピル、エデト酸ナトリウム水和物、カオリン、カルメロースナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、乾燥硫酸アルミニウムカリウム、グリセリン、ジブチルヒドロキシトルエン、D-ソルビトール、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、PH調節剤、ポリアクリル酸ナトリウム、その他6成分 | 2013年12月 | 久光製薬 |
ムコダインDS50% | 粉末還元麦芽糖水アメ、D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ヒドロキシプロピルセルロース、香料 | 粉末還元麦芽糖水アメ、D-マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ヒドロキシプロピルセルロース、含水二酸化ケイ素、香料 | 2014年5月 | 杏林製薬 |
クリノリル錠50・100 | 錠剤サイズ変更、刻印変更、使用期限変更(5年→3年へ)。 | 2014年6月 | 杏林製薬 | |
エブトール125mg錠・250mg | リボフラビン | 黄色三二酸化鉄 | 2014年10月 | 科研製薬 |
サイレース錠1mg、2mg | 飲料等に入れた際、色調が変化するように青色の着色剤を添加。色および剤形、識別コード、平均重量、サイズ変更。 | 2015年12月 | エーザイ | |
コレキサミン錠200mg | 主薬原料供給元の変更に伴い、使用期限変更(5年→3年)。 | 2016年1月 | 杏林製薬 | |
注射用GRF住友50 | 人血清アルブミン(アルブミンとして)0.5mgリン酸水素ナトリウム水和物3.7mgクエン酸水和物2.5mgpH調節剤適量 | ポリソルベート80 0.0125mg精製白糖2.5mgリン酸水素ナトリウム水和物3.7mgクエン酸水和物2.5mgpH調節剤適量 | 2016年6月 | 大日本住友製薬 |
注射用GRF住友100 | 人血清アルブミン(アルブミンとして)1mgリン酸水素ナトリウム水和物7.4mgクエン酸水和物5mgpH調節剤適量 | ポリソルベート80 0.025mg精製白糖5mgリン酸水素ナトリウム水和物7.4mgクエン酸水和物5mgpH調節剤適量 | 2016年6月 | 大日本住友製薬 |
プロマックD錠75 | D- マンニトール、合成ケイ酸アルミニウム、ヒドロキシプロピルスターチ、結晶セルロース、クロスポビドン、ポビドン、アスパルテーム(L- フェニルアラニン化合物)、ℓ- メントール、ステアリン酸マグネシウム、香料 | D- マンニトール、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、スクラロース、ステアリン酸マグネシウム、粉末還元麦芽糖水アメ、ℓ-メントール、香料 | 2016年7月 | ゼリア新薬工業 |
セイブル錠50mg、75mg | 結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、カルナウバロウ | 乳糖水和物、メチルセルロース、フマル酸ステアリルNa、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、沈降炭酸Ca、カルナウバロウ | 2016年9月 | 三和化学研究所 |
ベピオ®ゲル2.5% | エデト酸ナトリウム水物追加 | 2017年3月 | マルホ | |
フランドル錠20mg | 製造条件変更で色調変更。錠剤はうすい灰色ないし淡黄色の不定形のはん点の部分が細かくなり色がやや薄くなった。 | 2017年8月 | トーアエイヨー、アステラス製薬 | |
ヒルドイド®クリーム0.3% | チモール削除 | 2017年9月 | マルホ | |
アミノレバンEN配合散 | フレーバー配合製品へ変更。 | 2017年11月29日 | 大塚製薬 | |
カリセラム-Na末 | 原料変更、色調変更。 | 2018年12月 | 扶桑薬品工業 | |
ビソノテープ4mg、8mg | 添加物一部変更し厚み薄くなった。分包シートのデザインを変更し、裏面に名前と貼付予定日記載欄を追加。 | 2019年2月 | トーアエイヨー | |
イクセロンパッチ4.5mg、9mg、13.5mg、18mg | デザインとサイズの変更。基剤と質量の変更(印字色が黒色に変更)。 | 2019年5月 | ノバルティスファーマ | |
オンブレス吸入用カプセル150μg | カプセル外観:無色透明 | カプセル外観:黄色を帯びた透明 | 2020年5月 | ノバルティスファーマ |
カルメロースナトリウム原末「マルイシ」 | 原料の変更に伴う製剤の性状の変更。包装仕様変更。 | 2020年11月 | 丸石製薬 | |
ビタメジン®配合カプセル B25 | 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、赤色三号、黄色五号、青色一号、ラウリル硫酸ナトリウム | 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、酸化チタン、赤色三号、黄色五号、青色一号、ラウリル硫酸ナトリウム | 2020年12月 | アルフレッサファーマ |
ビタメジン® 配合カプセル B50 | 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、赤色三号、黄色五号、青色一号、ラウリル硫酸ナトリウム | 乳糖水和物、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、酸化チタン、赤色三号、黄色五号、青色一号、ラウリル硫酸ナトリウム | 2020年12月 | アルフレッサファーマ |
ビタメジン® 配合散 | D-マンニトール、塩化ナトリウム、香料、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸 | D-マンニトール、塩化ナトリウム、香料、 エチルバニリン、バニリン、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸 | 2020年12月 | アルフレッサファーマ |